12律の第1音「壱越[いちこつ]」を主音とする調子で呂旋[りょせん]の配列になっています。西洋音楽の「ニ長調」に相当します。
越調・坤陽調とも呼ばれ沙陀調[さだちょう](婆陀力調とも)という枝調子を含みます。
雅楽の世界観ではすべての中心の調子とされ、唐楽6調子のうち最も現存舞楽の多い調子です。
25曲が現存しますが、36曲と渡物18曲が失われました。その中には旧制四大曲であった2曲も含まれていました。