拾翠楽 現行曲 本邦楽 訓法 志゚ ゚ 須以羅具〜じすいらく〜
管絃 別字
舞楽 廃絶 別名 拾藻楽。

水調の楽。

承和(834〜848)の大嘗会の時、豊楽殿の前に海浜を作り、この楽を奏したといいます。楽は大戸清上、舞は尾張浜主が作るといいます。

砂石を集め、樹木を植え、山阜の形となし、縹布を敷き、萍蓼を散らして海渚の体にかたどった。そこに舟を引き海人の藻を拾うのに似せたといいます。

永承(1046〜1053)の大嘗会の時ともいい、楽は楽所預 源頼能、舞は山村吉光が作るといいます。

管絃
古楽。
中曲。序吹物。拍子七。
催馬楽の律歌≪青柳[あおやぎ]≫に合うといいます。
早八拍子。拍子十。末四拍子加。
催馬楽の律歌≪伊勢海[いせのうみ]≫に合うといいます。
渡物 平調。盤渉調。
新楽。
小曲。早四拍子。拍子十。末二拍子加。
催馬楽の呂歌≪竹川[たけかわ]≫に合うといいます。
渡物 壱越調。平調。盤渉調。上無調。

舞楽
・序 古楽。
中曲。序吹物。拍子七。
十二帖。
・破 早八拍子。拍子十。末四拍子加。
七帖。
・急 新楽。
小曲。早四拍子。拍子十。末二拍子加。
七帖。


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