☆くま その1☆

くまは、我が家の飼い犬である。H13年7月末ごろ生まれたと思う。はっきり知らない。
うちにきたのは、9月はじめ。生後1ヶ月半の頃もらってきた。“経済の伝書鳩”の「メスの子犬さしあげます」欄を見て、北見市に住む人からもらってきた。
「メスの子犬」というだけで、風貌は不明。わくわくしながら車を走らせた。
私は茶色っぽい柴犬のような犬をイメージしていた。私の犬のイメージはそうだった。きっとぬいぐるみのように愛らしくかわいいことだろうと・・名前はなんてつけようかなぁと。

北見に着き、家を探し、はじめてくまとご対面した。想像とは違い、黒い犬だった。犬でなく、熊みたいだった。
車の中から犬を見たとき、「げっ、黒いで〜どうする?」「せっかく来たしな〜電話もしてるし・・」夫と私の会話である。

おうちの人と話をし、引くに引けなくなり、もらってきた。
その場で名前をつけた。夫も私も迷うことなく“くま”と命名した。♂みたいな名前かとも思ったけど、くまばあさんとかいそうだし、♀につけてもおかしくないよね。

犬小屋はうちにあった。中古だけど使わせてもらった。
その日ちゃんと寝るんだろうかと心配したけど、ためらうことなく、犬小屋に入って眠ったようだった。

半分あきらめ気持ちでもらってきたけど、子犬はやっぱりかわいい。くぅんくぅんと泣いたり、テニスボールで遊ぶ姿はかわいかった。
そして子犬は子犬のままであるはずもなく、
日に日に大きくなっていった。