光の箱や光のツリーを考案し、作品展示とワークショップを各地で行う松村泰三のサイト

TAIZO MATSUMURA

Artwork

scanⅡ

大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]|大阪 2025年

  • 投影画面
  • 展示風景
  • 会場風景
  • 会場風景
  • 展示風景
  • 会場風景
  • 会場風景
  • YouTubeで公開している映像へのリンク

1992年のスペイン・セビリア万国博覧会(EXPO'92)の日本政府館「サイエンス・アート・ギャラリー」への出品作品として制作された。回転するプロペラ状の羽根にLEDを一列に配置し、MSXパソコンによる制御によってさまざまな光のパターンを生成する作品である。
 企画構成を担当した坂根厳夫氏は、「光の縁日(日本の夏祭り)」をテーマに展示を構想しており、本作品は花火をモチーフとして会場ではプロペラ部分のみを残して壁面に埋め込む形で展示され、来場者を迎える最初の展示ブースを飾った。 制作当時は、まだ「メディアアート」という言葉が一般化していない時代であり、パソコンによるリアルタイム制御を用いた作品は極めて先進的かつ珍しい存在であった。
 2023年には、収蔵先である大阪府からの依頼を受け、作者自身による修理と修復が行われた。モーターや電子回路の修理・交換に加え、すでに生産終了となっているMSXパソコンのフロッピーディスクドライブをUSBドライブへ置き換えるなど、展示継続のための改修も実施した。制作から30年以上を経た現在も、当時の表現を維持したまま展示・稼働が可能な状態を保っている。