☆猛吹雪☆

平成16年1月14日(水)から家に閉じ込められる日が4日間続いた。
オホーツク海側の爆弾低気圧とか100年ぶりの大雪とか・・という話。
14日の朝、いつものように朝起きて雪も降って積もっていたので出勤前の雪はねだなぁと、軽く考えていた。茶の間の窓ガラス戸から見える範囲ではそんなに積もっているように見えなかった。
朝7時頃、夫の出勤前にご近所のHさんがトラクターで雪はねにきてくれた。

おかげで道まで出ることができ、さぁ出発、と出て行った。
するとすぐ夫は戻ってきて、忘れ物でもしたかと思いきや「あかんわ、行かれへん」とのこと。
道が雪で埋まっていて、トラクターでも除雪できないくらいらしい。
役場の除雪車がくるまで待つことにして、私も職場に「道があいたら行きます」と電話した。

昼になっても除雪車は来る気配もなく、雪は吹雪になりみるみる積もっていった。暴風雪。
次の日も風は治まることなく、雪山はどんどん大きくなっていった。
玄関の戸をあけようとしたら、雪が戸の半分くらい積もっていた。
くまは家の玄関の中で寝ていたので大丈夫だったけど、もし外にいたら雪に埋もれていただろうな。

役場に電話して除雪状況を聞いても、街の中もすごいことになってるらしく、農村地帯は後回し・・みたいな。しかたないので今日も出勤はあきらめた。
3日目、今日こそは出れるだろうと期待したけど、結果は×だった。
玄関の前の一角だけは除雪していた。
だけどその先は2メートル以上の雪山ができていた。
道がどうなってるのか、外の様子がわからないので、雪山の中人間一人が通れるような通路をスコップで掘って作り、(2〜3時間かかったけど)道まででたら、そこに道があるのかわからないくらい積もっていた。

4日目、天気は回復。あとは除雪車を待つばかり。
冷蔵庫の中もほとんど空になり買い物に行きたい。
やっと待ちに待った除雪車がきたのが夕方5時頃。ショベルカーのランプが窓から見えてホッとした。
日も暮れかけてきていたので途中でやめないでよ〜と願って何とか家の横の道までは除雪してくれた。その先はまた明日、らしい。
そしてありがたいことにすぐ、ご近所のHさんがショベルカーで家の敷地内を除雪してくれて閉じ込められ生活は終わった。
街の中もすごかった。道は車が1台通れる幅しかあいておらず、歩道も1メートル以上の雪にうまって歩けない。バスの停留所の看板は頭しかでてなかった。
まるで別世界になっていた。

除雪の後は排雪がある。北海道には雪捨て場というのがある。河川敷や広場に。
大雪の後しばらく、雪を山盛り積んだトラックが次から次と走っていた。

こんな大雪は生まれて初めて、と皆がいうので生きてる間にもう経験することはないと思うけど、もうこりごりだなぁ。