胡蝶 現行曲 本邦楽 訓法 古傳宇〜こちょう〜
別字
舞楽 別名 胡蝶楽。蝶。花持舞。

舞楽図

延喜6年(906)8月、宇多上皇が童相撲[わらべすまい]を御覧の時に作るといいます。
また、童相撲に楽は藤原忠房、舞は敦実親王が作るともいいます。

舞楽 右方舞。童舞。舞人4人。番舞≪迦陵頻≫。
出時    こ  ま  こ らんじょう
・高麗小亂聲
   こ  ま らんじょう
・高麗亂聲

吹止句により終わる。
舞人は登台して出手[ずるて]を舞い、
向立に立ち定まります。
当曲舞 ・小音取
・破 新楽。
小曲。四拍子。拍子六(全十二)
掻合寄、左巻、右追足正面向より加拍子になり飛びながら廻ります。
・急 新楽。
小曲。拍子十二。
入時 ・連吹 [破] 吹止句により終わる。 舞人は順次退出します。

装束 別装束
ほう
青地燕D紗。穴+果紋と胡蝶の刺繍。
はかま
白無地綾織。穴+果紋と胡蝶の刺繍。裾の紐を足首でくくる。
あかのおおくち
赤大口
紅平絹。
あておび
当帯
青地金襴に龍・卍・雲の地紋。固地綾織の白紐で締める。
 は ね
羽根
大羽根・小羽根・背・腹の4つの部分を鹿革で結ぶ。革に胡粉絵具塗。
 し かい
絲鞋
白絹糸。底に羊の柔革。中底に畳表。絹紐で締める。
てんかん
天冠
銅製。牡丹・唐草の透彫に銀鍍金。
 か ざ  し
挿頭花
どうはつ
童髪
黒長髪のかつら。
 と  り ばな
剪採花
山吹の造花。


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