おん  りつ
音律について

当然ながら雅楽の楽も12の音より成り立っています。
この12音の考えは、西洋音楽よりもはるか昔。中国周代(紀元前7世紀ごろ)に確立されていました。

また、西洋音楽の調(キー)に相当するものもあり

さらに、西洋音楽の長調・短調に相当するものもあり


じゅう に りつ
十二律

「三分損一」(律管の1/3の長さを引いて完全5度上の音を求める) と「三分益一」(律管の1/3の長さを足して完全4度下の音を求める) を交互に繰返す「三分損益」により算出された12の音律を音高順に並べたもので、西洋音楽の1オクターブが12の半音によって構成されるものです。

三分損益の手法

我が国では「壱越[いちこつ]」を基音として日本的に理解された「順八逆六[じゅんぱちぎゃくろく](高い方に8律、低い方に6律を交互に繰返す) により算出され、独自の音名が付けられています。

順八逆六の手法

十二音名

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りょ せん
呂旋

西洋音楽のソラシドレミファソに相当する旋律法で第2音と第3音が全音になっているのが特徴です。○長調に相当します。

呂音階

[先頭]
[次]

りっ せん
律旋

西洋音楽のレミファソラシドレに相当する旋律法で第2音と第3音が半音になっているのが特徴です。○短調に相当します。

律音階

[先頭]


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