輪臺 現行曲 西域楽 訓法 利牟太゚ ゚ 以〜りんだい〜
管絃 別字
舞楽 別名

舞楽図

大唐の楽でコ[酉+尊]という人が作るといいます。
我が国への伝来は不詳です。

もとは平調の楽であったが原曲は亡失したといいます。
延喜年間(901〜923)に勅により和邇部大田麿[わにべのおおたまろ]が盤渉調に改めたといいます。

承和年間(834〜848)に舞は良峯安世、詠は小野篁[おののたかむら]が作るといいます。

輪臺は中国西域にある地名で、この楽を序、
海波≫を破として連続して舞われます。

管絃
当曲 新楽。
中曲。早八拍子。拍子十六。末四拍子加。
渡物 平調。黄鐘調。

舞楽 左方舞。平舞。童舞としても。舞人4人。答舞≪敷手≫。あり。
出時 ・盤渉調調子
・龍笛音取
・延輪臺 [管絃吹] 吹止句により終わる。 ≪海波≫の二揩はじめとして≪輪臺≫の舞人4人を含み、終わりは≪海波≫の一揩フ総40人が舞台の下を一廻りしてから舞台の後ろに一列に並びます。[垣代[かいしろ]という]

舞人は楽屋に入り≪輪臺≫は[かぶと]を、
≪海波≫は[ほう]を改めて太刀を佩きます。

舞人以外は懐より反鼻を出して手に持ちます。舞師・琵琶・笙・篳篥・龍笛の各1人が列の後ろに並びます。[垣代楽人[かいしろがくにん]という]

管方にも絃が加わります。[管絃舞楽という]

舞人は登台します。
当曲舞 ・当曲 新楽。
中曲。早八拍子。拍子十六。末四拍子加。
二返。一帖〜二帖。
略式の場合、二帖までで終わります。
・詠
・輪臺音取 以降、音取と吹渡は垣代楽人によって奏されます。
・詠
・唱歌
・輪臺吹渡 早只拍子。
・当曲 一返。
三帖。
・詠
・輪臺音取
・詠
・唱歌
・輪臺吹渡
・当曲 一返。
四帖。吹流しで終わる。
一掾E二揩ニ三掾E四揩ヘ位置が入れ替わり、一揩ニ二揩ヘ降台し三揩ニ四揩ヘ終わりまで舞います。
入時 海波 一帖。 三揩ニ四揩ヘ降台します。

装束 左方襲装束 不袒。
べつかぶと
別甲
和紙製。三色金襴張。四手雲の地紋。啄木平打紐で縁取。
三巴の金具。2枚の垂尾。裏は紅絹。


[←] [→]