甘州 現行曲 唐楽 訓法 加牟志宇〜かんしゅう〜
管絃 別字
舞楽 別名 甘州楽。甘州鹽。衍臺。

舞楽図

唐の玄宗(在位713〜756)が作るといいます。天宝(742〜756)の後は辺地の名を楽名としたが甘州も地名であるといいます。

甘州の国に海があって竹が多く生えているが、根ごとに毒虫が満ちて切る人が多く死にました。この楽を奏して竹を切れば人を害さないといい、この楽が金翅鳥の鳴き声に似ているからであるといいます。

我が国への伝来は不詳です。

管絃
当曲 新楽。
准大曲。延四拍子。拍子十四。末四拍子加。
催馬楽の律歌≪走井[はしりい]≫に合うといいます。
渡物 壱越調。雙調。上無調。下無調。

舞楽 左方舞。平舞。舞人4人。答舞≪仁和楽≫≪林歌≫。あり。
出時 ・平調調子
       ぼんげん
・龍笛品玄


吹止句により終わる。
舞人は登台して出手[でるて]を舞い、
平立に立ち定まります。
当曲舞 ・当曲 新楽。
准大曲。延四拍子。拍子十四。末四拍子加。
五帖(全七帖)。
種子播手[たねまきて]
入時 ・重吹 [当曲] 吹止句により終わる。 舞人は入手[いるて]を舞い退出します。

装束 左方襲装束 諸肩袒。


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