賀殿 現行曲 唐楽 訓法 加傳牟〜かてん〜
管絃 別字
舞楽 別名 嘉殿楽。甘泉楽。含泉楽。嘉祥賀殿楽。

舞楽図

承和年間(834〜848)に遣唐使判官 藤原貞敏が簾承武に琵琶で習い、我が国へ伝えたといいます。
嘉祥年間(848〜850)和邇部大田麿[わにべのおおたまろ]が≪嘉祥楽[かしょうらく]≫を作り、破としました。舞は林直倉が作るといいます。

嘉保2年(1095)、閑院新造の舞楽に奏したとあり、古来より建物の新築の祝いに用いられます。

管絃
新楽。
中曲。延八拍子。拍子十。末二拍子加。
渡物 雙調。
新楽。
小曲。早四拍子。拍子二十。末十拍子加。
渡物 雙調。盤渉調。上無調。

舞楽 左方舞。平舞。童舞としても。舞人4人。答舞≪長保楽≫。
出時 ・壱越調調子
・龍笛音取
  みちゆき
・道行
迦陵頻急≫
吹止句により終わる。
舞人は登台して出手[でるて]を舞い、
平立に立ち定まります。
当曲舞 ・破 新楽。
中曲。延八拍子。拍子十。末二拍子加。
一帖(全二帖)
・急 新楽。
小曲。早四拍子。拍子二十。末十拍子加。二返。
二帖(全四帖)。二帖より加拍子。
入時 ・重吹 [急] 吹止句により終わる。 舞人は入手[いるて]を舞い退出します。

装束 左方襲装束 片肩袒。
べつかぶと
別甲
和紙製。三色金襴張。四手雲の地紋。啄木平打紐で縁取。裏は紅絹。


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