安摩 現行曲 天竺楽 訓法 阿眞〜あま〜
管絃 なし 別字 案摩。
舞楽 別名 陰陽地鎮曲。

舞楽図

林邑八楽の一つ。

沙陀調の楽。

昔、ある者が竜宮の宝玉を盗もうと思い竜女が好む雀の面をつけてしのび込み、首尾よく宝玉を盗み出す様を舞いにしたものといわれます。
楽は天竺の楽で、承和年間(834〜848)に大戸清上が改作したといいます。

昭和39年(1964)3月7日、東京文化会館大ホールで開かれた舞楽の国家指定芸能特別鑑賞会で宮内庁楽部によって戦後初めて公開され全楽が奏されました。

舞楽 古楽。中曲。左方舞。走舞に近い。童舞としても。舞人2人。答舞≪ニ舞≫≪蘇利古(童舞の時)囀詞あり。
出時 ・壱越調調子
・龍笛音取
  ろく さんきゅうさん   ろく ろ
・六三九三の鹿婁
打物のみ 六−舞人は面を着ける。
三−楽屋を出る。
九−舞人は進出する。
三−舞人は登台する。
  らん じょ
・亂序




打物は≪亂序≫。龍笛は≪安摩亂序≫。


吹止句により終わる。
出手[でるて]を舞います。
一揩ヘ後右隅で舞い終わり斜行して正左隅で後面向に、二揩ヘ後右隅で正面向に立ち定まります。
当曲舞 亂聲を舞います。
一揩ヘ正左隅、二揩ヘ後右隅で向かい合って舞い終わります。
 さえずり
・囀
始めは無楽。途中より打物は≪亂序≫。龍笛は≪安摩亂序≫。
吹止句により終わる。
囀詞は今は唱えません。
  しゃくさし て
・笏指手
打物は≪亂序≫。龍笛は≪安摩亂序≫。 笏を振りながら斜めに行き違い、舞座が変わったところで笏を腰に挿します。舞人は本座に戻ります。
  うちのぼるて
・打登手

吹止句により終わる。
正面向になる舞手を経て、正左隅と後右隅に向かい合って舞い終わり、腰の笏を執ります。
入時 ・亂序 打物は≪亂序≫。龍笛は≪安摩亂聲≫。
吹止句により終わる。
舞人は入手[いるて]を舞います。
二揩ェ降台した後も一揩ヘしばらく舞い続け、降台します。

装束 左方襲装束 諸肩袒。
かんむり
 
無紋冠。漆紗。
けんえい
巻纓
平纓[ひらえい]を巻き黒柏挟ではさむ。
 おいかけ
糸+委(糸へんに委)
黒馬毛で半月形。
ぞうめん
雑面
紙に薄絹張。2本の紐で冠につける。抽象化された人の顔。(童舞の時は用いない)
しゃく
右手に持つ。


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