喜春楽 現行曲 本邦楽 訓法 氣志由牟羅具〜きしゅんらく〜
管絃 別名 壽心楽。壽春楽。喜心楽。弄殿喜春楽。皇帝喜春楽。
喜春鶯曲。向山舞。
 
舞楽

舞楽図

陳興公という人が作り、立春の日に春宮の大官が奏したといいます。また、大安寺の安操法師が作るともいいます。

一時中絶しましたが清和天皇(在位858〜876)の頃に大安寺の行教法師が八幡大菩薩を背負って男山岩清水に遷す時、夢想の告げにより壽心楽として再興するといいます。

管絃
古楽。
中曲。延八拍子。拍子七。末二拍子加。
催馬楽の律歌≪庭生[にわにおうる]≫に合うといいますが、序・破のいずれに合うかは不明。

舞楽 左方舞。平舞。女舞としても。舞人4人。答舞≪白濱≫≪地久≫。
出時 ・黄鐘調調子
       ぼんげん
・龍笛品玄


吹止句により終わる。
舞人は登台して出手[でるて]を舞い、
向立に立ち定まります。
当曲舞 ・序 新楽。
中曲。序吹物。拍子十二。
二帖。
・破 古楽。
中曲。延八拍子。拍子七。末二拍子加。
四帖(全七帖)。三帖より加拍子。
三帖で舞人は跪いて右肩を袒ぎ舞台を回る。
入時 ・重吹 [破] 吹止句により終わる。 舞人は入綾[いりあや](入手[いるて]を舞い順次降台しますが、降台する舞人以外は舞を続ける)を行い退出します。

装束 左方蛮絵装束 始:不袒。後:片肩袒。


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