萬秋楽 現行曲 天竺楽 訓法 眞牟志゚ ゚ 宇羅具〜まんじゅうらく〜
管絃 別名 唱歌萬秋楽。慈尊萬秋楽。龍華三會。慈尊来迎楽。慈尊一音楽。
慈尊陀羅尼楽。慈尊成道楽。菩薩樹下楽。見佛聞法楽。天地和合楽。
弥陀引摂楽。都卒天の楽。一乘法華楽。出世成道楽。など
舞楽

舞楽図

唐楽 四箇之大曲[しかのたいきょく]の一つで、旧制の四大曲のうち2曲が絶えたため准大曲であったこの楽が大曲に繰り上げとなりました。

林邑八楽の一つ。

後漢の明帝(在位57〜75)の頃、インドの僧が経巻を白馬に乗せこの楽を奏しながら入国したといいます。 また仏教界の楽で序・破は別の楽であるともいいます。まず百済国より婆羅門僧正が序を伝え、破は日蔵上人が渡唐の時に唱歌にて伝えたところ実忠和尚が都卒の内院にて菩薩聖衆の曲を聞き写したといいます。

この楽には多くの異名があり名称によって奏法が異なったようですが、結局は「唱歌萬秋楽」と「慈尊萬秋楽」の二曲の異名であったといいます。しかし現行ではその奏法は伝承されていません。

我が国への伝来は不詳です。

管絃 新楽。大曲。
延八拍子。拍子十八。半帖以下加。

舞楽 新楽。大曲。左方舞。平舞。舞人6人または4人。答舞≪地久≫≪白濱≫。あり。
出時 ・盤渉調調子
       ぼんげん
・龍笛品玄


吹止句により終わる。
舞人は登台して出手[でるて]を舞い、
平立に立ち定まります。
当曲舞 ・序 序吹物。拍子十八。
一帖(全二帖)
  は のいちじょう
・破 一帖
延八拍子。由利吹。拍子十八。
  は の に じょう
・破 二帖
延八拍子。由利吹。拍子十八。
  は のさんじょう
・破 三帖
延八拍子。由利吹。拍子十八。
  は のよんじょう
・破 四帖
延八拍子。由利吹。拍子十八。
  は の ご じょう
・破 五帖
延八拍子。由利吹。拍子十。
早八拍子。於世吹。拍子八。
  は のろくじょう
・破 六帖
早六拍子。於世吹。拍子七。
早八拍子。於世吹。拍子十一。半帖以下加。
入時 ・盤渉調調子
       にゅうぢょう
・龍笛入調


吹止句により終わる。
舞人は入手[いるて]を舞い退出します。


装束 左方襲装束 諸肩袒。
べつかぶと
別甲
和紙製。桐・竹・唐草地紋の金襴張。3つの無地金円。裏は紅絹。


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