成すべきこと

阿弥陀さまは考えても解らない未来のことは『私に全て任せておけ』と言ってくれていますが、現世の利益を願っても叶えてはくれません。そんなに都合の良いことはありません。 ですから所詮気休めでしかない「大安・仏滅といった日柄の善し悪し」や、幸運や災難が本当にそれらの事柄に因縁するか解らない「方角・家相・占いなどの迷信」に惑わされず、今現在を自分でしっかり生きることです。 法要の時『阿弥陀さまは親のようなもの』との法話を頂きましたが、たとえ悪事から離れられない子であっても見捨てることはしません。 しかし、少しでも良い子になり幸せになって欲しいと願っているのです。 幸せの尺度は人それぞれで、お金さえあれば幸せというものでもなく、苦労していても充実していれば幸せかも知れません。 人に聞かれて口では「幸せですよ」と言っても本当に幸せかどうかは自分自身が良く解っています。 真の阿弥陀さまは私たちの心の中にいるのです。この阿弥陀さまと自問自答しながら、いつの日かこの世の縁が絶えて浄土に生まれ、 懐かしい人たちに再会した時『ああ本当に良い人生でした』と言える生涯を送ることが大切なのです。